三の丸の暮らし

松本の湧水(三の丸)

「北門大井戸」

松本ホテル花月の隣、下町会館前に「東門の井戸」があります。このあたりは、かつて城の総堀南東に東門馬出があった場所。ここから北の総堀は、明治19年の水害により、総堀周辺の東半分が水に浸かったのを機に半分埋め立てられました。その時、総堀跡から水が湧き出したことから、御嶽大神神社の敷地内にある公園の一角に作られた井戸が、写真の「北門大井戸」。城の北門脇にあることから名前がつきました。湧いている水は、少し甘味があります。

「松本神社前井戸」

松本城の北不明門があったあたり、葵馬場があったことから「葵の井戸」と命名したかったのですが、先に他所に名前がついていたためあきらめて「松本神社前井戸」と命名されました。神社側とお城側の二つの井戸が向かい合った形になっています。

「地蔵清水の井戸」

松本城二の丸裏御門橋近くに「地蔵清水の井戸」があります。1585年頃小笠原貞慶が総堀内に武家屋敷を整備中に井戸を掘ったところ、地下の湧水と共に地蔵も一緒に沸き出たことからこの名で呼ばれています。

「大名小路井戸」

大名通り沿いには「大名小路井戸」や「大名町大手門井戸」があります。市役所大手事務所前にあるのが、平成21年に整備された一見五角形のような写真「大名小路井戸」。このあたりはお城の三の丸だったところで、元禄年間にはお玉の池を水源として木管を埋め、早くから城下町に水道が引かれていたといいます。

松本湧水マップhttps://visitmatsumoto.com/wp-content/uploads/2017/12/well_spring_map_front.pdf

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三の丸で出会う風景の数々、旅を暮らしを彩るひとコマです